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 3回、建てる               目次→   TOP PAGE

 工務店で家を建てる。

 家を建てるとき、つい2〜30年前は、工務店や大工さんにお願いして建てるのが当り前でした。当然のように住宅メーカーで家を建てるようになったのは、つい最近のことです。また、設計のプロ(例えば建築家、今では設計事務所)に家を頼むのは、限られた階層の方だけでした。
 家族構成がどの家でも同じようであり、冷暖房や、電気製品が存在せず、住み心地や、権利意識が少なく、地域の人間関係が職場と家庭を含めて成立っていた頃は、地域の懇意にしている棟梁に家を任せることで、問題が起こることもほとんど有りませんでした。
 しかし、現在の社会的な状況の中で、棟梁に代わる工務店(施工業者)に直接、家を頼むのはなかなか難しい面が多いのが事実でしょう。
 もちろん工務店にもよりますし、全てに問題が有るというわけでは有りませんが、概ね大きな問題を抱えています。

1.伝統的な木造住宅を建てることが難しくなっている。
  個人の権利や、プライバシーの問題で、従来の間取りでは通用しない。
  住宅用地に過去のような大きさはない。
  過去のものをそのまま建てるには、時間を含めたコストに合わない。
  冷暖房に根本的に合わない。合わせようとして大壁を採用すると耐用年数が
  大幅に落ちる。
2.古い体質をそのまま持ち続けている。
  過去の実績がなかなか新しいことに対応できなくさせている。
  全体の施工量が落ちているために、従業員の平均年齢の上昇が大きい。
3.小規模な企業が多い。
  将来性に不安が業界として大きい。
  アフターサービスや、保証が、住宅メーカーに劣りやすい。
4.設計、監理が不在であることが多い。
  施工と、監理を分けること。
  3権分立が原則であるように、適正な建築を創る為に必要なことです。
  工務店に直接頼めば、本当の意味での監理はあまり期待できません。

 現実的には多くの場合、住宅メーカーも、設計事務所も工務店(施工業者)を介して家を建築しているので、 住宅メーカー、工務店、設計事務所と分けるのは少々、無理が有ります。
 ただ、工務店に直接依頼して家を建てるためには、3回以上家を建てて、建築の知識(木造住宅を建てるつもりなら、木肌を見ただけで樹種が分かるくらい、etc.) を設計監理が出来るくらいのものを持っていないと無理です。
 良くも悪くも地域社会も、人間性も変化しているので、過去の建築手段は通用しなくなってきています。今の住宅建築の世界は、「知り合いだから」が通用する世界では有りません。
 全ての工務店に問題が有るとはいえませんが、工務店に頼むのであれば、きちんと設計料を払って、設計事務所等に監理を依頼するべきでしょう。

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