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工業製品?
住まいの間取り。 目次→ TOP
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住宅メーカーその7
卒業生が就職した設計事務所のオープンハウスに行ってきました。3日間で202組の来場があったそうで、住宅メーカーの展示会でもなかなか無いような盛況ぶりに、見学させていただいた私も驚いてしまいました。
一般の人が多いようなら、日本の住宅の将来も少しは明るいかもしれません。
見学させていただいた住宅はお医者さんの家ということもあって、規模、設備、金額とも一般
の人からは、少し程遠い物件だったかもしれませんが、住宅メーカーとの考え方の違いを再認識するのには十分でした。
当り前のことですが、生活の収納のことが良く考えられています。自動車置場とは別
に、自転車置場が設けられており、こういうことは住宅メーカーではほとんどありません。キッチン周りも炊飯器、電子レンジ、冷蔵庫、水切り収納など良く考えられていました。
住宅メーカーであれば、タンスや鏡台、机等が入ればOKということで済ませてしまうのですが、家具前提の設計になっていたように思います。(家具がまだほとんど入っていなかったので雰囲気ですが)
設計事務所の物件であれば、やはり真骨頂はディテール。既製品を使って工夫している部位
もありましたが、今回の住宅の建具周りには根性が入っていました。ガラスのはめ込み方法にこだわっているようでもありました。
住宅メーカーとの大きな違いは、住宅(建築)そのものへの思い入れの違いです。もちろん全てにおいて当てはまるというふうに断言は出来ませんが、でき上がっているモノには大きな違いがあるようです。
住宅メーカーが目標としてきたもののひとつとして、自動車業界があります。年間百何十万戸という言い方にも現われていますが、大量
生産の工業製品を対面販売、訪問販売で大量に売るという方式を追従しています。
自動車はメーカー毎に車種やグレードがありますが、住宅も同じように売っていきたいと思っています。そこには、土地の固有性や、家族の価値観の違いをモノに反映することは大量
生産に反する無視すべきものになってくる仕組みになっています。
自動車メーカーがその人その人に合ったオーダーのシートを作ることをしていないように、住宅メーカーも汎用品での対応は合っても、オーダーメードはしたくないのですね。
それは、利益と直接結びついてきます。メーカーの設計担当が、個別の住宅に訪問して設計することは、大型物件でなければあり得ません。土地を一度も見ないことも日常茶飯事です。基本プランを設計担当が作っていないことは常識です。営業マンのトレーサーみたいな設計担当も多いのが現実です。
住宅メーカーの設計担当が月に(年ではありません)10軒の担当を持っていることも実は当り前なのです。住宅メーカーでまともな家を建てることが如何にたいへんかということを理解して下さい。
私も設計の担当をしていましたが、本当にいい家を建てたい(自分で努力して)人には、1ヶ月、2ヶ月、毎週打合せをしたような方もいましたが、もちろん、例外です。
その頃は管理職だったので問題にはなりませんでしたが、施主との打合せに時間がかかったり(要するに数時間で終わらせるのが当り前)、複数日かかるような施主は面
倒くさい客といわれて要注意施主の烙印、設計担当は能力がないように言われます。(軒数こなすのに邪魔な客です)(仕事が遅い設計担当者はいらない)
設計事務所の設計料は高いように思われているようですが、住宅メーカーの設計料は本体込の不明瞭金額な上、品質無視のコストダウンが行われているのです。
設計のことだけを述べましたが、家作りにおいては、実は、施主、設計監理、施工と分けてこそ、はじめてまともな家になる保証が得られるということを理解して下さい。(3権分立と同じです)
住宅メーカーで建てることは、この3者の役割をメーカーがしない分、施主がするしかまともな家の保証がありません。十分の経験、勉強、努力が必要です。
話しが少しずれてきましたが、今回見学してきたオープンハウスは、一般的な住宅メーカーの製品と比べると大きな違いがありました。
ただ、一般的な設計事務所がからんだ物件では、ディテールにこだわりすぎて、全体の構成(コンセプト
)が甘いことも多いようです。施主の生活に合わすことに一生懸命になると、生活に合った時点が設計作業の終了に陥りやすくなってきます。
施主の生活は変わっていくものですし、生活の価値観も変わっていきます。本当はそのことにも対峙していかなければならないし、(スタイルとして一緒に住むなんてことをやっているパフォーマンス系の方もおられますが)新しい生活に対する新しい提案がなければ
意味がないのが、設計をする人間のお金をもらう仕事のはずです。
3者が互いに意見をもって住宅を作り上げていかねば、満足の行く住宅は作れないのです。
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