|
日本人?
住まいの間取り。 目次→ TOP
PAGE 
住宅メーカーその6
具体的な間取りの例を見ながら考えていきたいと思います。
右にあげた例は、110m2(平方メートル)程度の住宅です。南玄関で良くある代表的な総2階のプランです。
西側に半間広げると120m2(平方メートル)程度の大きさのプランの方が一般的かもしれません。広げたプランの場合、和室が8帖になり、洗面が2帖の大きさになります。2階については、西北にトイレを増やして、その南側にクローゼットや物入、10帖〜の洋室、東側に、6帖の洋室が2つ、1間の物入がそれぞれ付くようになります。
まず、LDKから見ていきましょう。この大きさでは事実上、DKにしかなりません。西側の壁面に食器棚を置いても全ての食器をしまうことは、まず無理です。また、3m弱のシステムキッチンはちゃんとした料理には向きません。また、冷蔵庫は置けたとしても、電子レンジ、トースター、炊飯器はどこに置きますか?東側の壁に台を置いて置いたとしても、今度は間に置くダイニングテーブルのスペースが無くなってしまいます。そのためダイニングテーブルを南にずらすとリビングはなくなってしまいます。家具や食器、機械を置くことを考えたプランとは思えません。
南の壁にはテレビなどを置くスペースで一杯です。ワイドテレビは置けないかもしれません。
反対側の洗面ですが、あまりに狭く、脱衣したものを置く場所にも困るようになりそうです。着替えを置くスペースはありません。もちろん洗濯した服を折り畳んだり、アイロンをかけるスペースはないので、和室がその役割を果たすようになりそうです。数ヶ月後には、和室に洋服ダンスが進出?という事態も考えられます。
1階の収納についても掃除機やバケツを階段下にいれると、後は和室の物入だけです。
こたつはどうしますか?釣り道具は?ゴルフバッグ?古新聞や雑誌は?そして仕分けされたゴミ?置くところが無いようですね。
結局外に鋼板製のY物置とかを置くようになることでしょう。 最初から物入や想像される生活のための最小限のスペースが確保されていないのは大きな欠陥ではありませんか?
こういうときに営業マンのセールストークは、この予算ならこれが限界ですとか、みなさんこれで生活されていますよ、と言いますが、契約を取ることが目的で、施主の生活に対する興味も誠意も感じないと思いませんか?
その上、物置を勧める神経はいったい何なんでしょか。 某有名メーカー製Y物置に似合う程度の建物って?その上、予算がないから外構は後回しにしましょうといって、お金を住宅本体だけに使わせてしまう仕組みは納得できません。
家を建てるということは、もちろん予算を考慮しながら敷地全体を計画して最上のものを造ることのはずです。家本体を売るだけなら素人以下ではないのでしょうか?
足りない物入をどうやって作るのか?基本は1階の床面積を増やすことですが、検討しなければいけないのは、毎日使うリビングや、物入をあきらめてでも本当に和室が必要なのか?
2階の部屋の大きさが本当に必要なのか?子供に6帖が本当に必要?など、住む人と一緒になって考えていくことが本当は必要だと思います。
それ以外にもいろいろ検討していけば(予算に限りがあればすぐには見つからないはずのものですが)解決策はあるはずです。また、ゴミや収納する物、日本人の生活を考えていけば、土間の空間が必要になってくるのが分かるはずですが、住宅メーカーが採用しているのをほとんど見たことがありません。
住宅メーカーで満足のいく家作りをするためには、一般に思われていいるのとは逆に、施主にプロ以上(ごまかされないだけの知識)の相当の勉強が必要なのが事実なのです。
|