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生活は?
住まいの間取り。 目次→ TOP
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住宅メーカーその5
住宅展示場に無いものを、住宅メーカーはほとんど考えることが出来ません。住宅展示場はそのまま建てることが前提ではない住宅であるのにもかかわらず、それを否定する、または矛盾する建物を建てることが出来ないのです。
住宅展示場は「夢」を売る場所であり、新しい住まいを購入することが、今の現実の住まいよりいかに素晴らしい生活を提供することが出来るかをプレゼンテーションしています。
そこには、誰の生活にも必ずあるゴミ、捨てるに捨てれないもの、自転車、車、ゴルフバック、釣り道具、家族の人数分の食器、電子レンジ、炊飯器、トースター、ポット、コーヒーメーカー、道具、服(普段着、下着、洗濯物、タオル、ハンカチ、ネクタイ、コート、靴下)、靴、カバン、掃除機、バケツ・・・(ちょっとクドイかな)の存在はほとんど無視されています。
住宅展示場で考えられているのは、ウオークインクローゼットや、組込み式の食器洗浄機、オーブンレンジ、造り付けの食器棚などの見栄えのいい、夢を与えそうなものだけです。
このことは、住む人の生活や、現実の生活に関わるあらゆるものへの配慮の欠如にになって現れてくるのです。
メジャー(3から5mぐらいの巻尺)を持って展示場に行きましょうという話をしましたが、メジャーの目的はもうひとつあります。現在、家にあって、今度新築する家に持っていく予定の家具や機械、道具の寸法を測っておくことは最低限必要なことです。
住宅メーカーで家作りを進めていけば分かりますが、間取りを考えていくうえで、この家具を始めとした生活道具の寸法や収納方法を考えながら、間取りの打合せをするということはほとんどありません。打合せは、契約をして、内装の床材や壁紙を考えるときにはじめて行われるのです。
これで、クレームにならないの?と感じられる方が正しいと思いますが、なぜか、ほとんどクレームにはなりません。ただ、仏壇の寸法とか、洗濯機、冷蔵庫、婚礼ダンスなどの大物だけ寸法を確認して、致命的なことにならないよう注意しているだけです。
このことは家具だけではなく、生活自体にも及んでいます。ほとんどの場合、洗面と、洗濯と、脱衣は1室にまとめられていますが、あまりに狭すぎて、着替えの置くスペースは不足して、脱いだものを洗濯機に放りこむしかなかったりしています。
システムキッチンは、調理するには作業する場所が小さすぎて、レトルトや冷凍食品しか扱えないような大きさですし、キッチンのスペースは小さすぎて、炊飯器とトースターと電子レンジとポットとコーヒーメーカーを置くことなど最初から不可能です。家族全員の食器の置き場所も無く、ダイニングキッチン(+リビング)にいろんなものがあちこちに散在するのが必然の間取りになっています。
住宅展示場で夢のような生活を売り物にするのですが、現実の生活を考えないゆえに、実際に建つ家は、現実の生活感溢れるものにしかならないのです。(生活感に溢れていないことを売り物にしているのに)
往々にして、住宅メーカーなどの家作りでは、余程のお金をかけないかぎり、アパート時代から比較すると、和室が1室増えて、 子供に個室が与えれて、犬が飼えるようになるぐらいに考えたほうが良いような気がします。
数千万円の費用をかけてそれで満足できるのならいいのですが。
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