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・ブラボーのおやつ日記 37 パリでクレープ編

 パリの地図を広げると下の方に位置するモンパルナス界隈にホテルを取りました。
この辺りは19世紀にブルターニュ地方の人が移り住んで来たという歴史があり、ブルターニュの名物であるそば粉のクレープを出すクレープリー(クレープ屋)が軒を連ねているのです。   ブラボーは屋台のクレープは何度か食べたことがありますが、いわゆるクレープリーには入ったことが無かったので、今回は是非クレープリーでごはんクレープを食べようと決めていました。
 しかし「軒を連ねている」ワケですから、店を選ぶ決め手が分かりません。そこでホテルで尋ねてみる事にしました。
 フランス語ではクレープは「クヘップ」と発音するのが正しいでしょう。しかしブラボーは「クレップ」と言ってしまったのですね。
 するとホテルのマダムは「良いわよー」って感じで奥へ行き、小さな鍵を持って戻ってきました。そして頭の上に?マークをいっぱい出したブラボーにその鍵を手渡しながら「これは予備が無いから無くさないようにねー」と言うのです。
 あぁ、フランス語で「鍵」は「クレ」だったっけ。「はい・・・」と言ってその小さなクレを握り、ブラボーはトボトボとホテルを後にしたのでした。
  「レ」の発音には気を付けましょう、クレぐれも。なんちゃって!

ブラボーお気に入りのクレープリー
田舎風クレープ

 さて、日本のガイドブックを見ると、軒を連ねているというのにクレープリーは一軒しか表示されていません。
 その一軒の前に行くと日本語メニューも表に出ています。こういう店は概して商売っ気が多く、表面 的には上等ですが、どこか血が通っていないと言うか客をなめてる感があるものです。加えて『アンチ巨人な生き方』のブラボーはこういう店を避ける傾向にありました。
 しかし少数派であるというのは一人に掛かる責任の重さがあるわけで、誰も居ない店に入って行くというのはある種の優越感と共にそれなりの緊張感を伴います。
 こうしている間にも、その店にだけ次々に人が入っていきます。殆どが欧米人で、それが地元民なのか観光客なのかはブラボーには分かりませんが。迷いに迷った挙げ句、ブラボーは「みんなで渡れば恐くない」の方を選んでその店の扉を開いたのです!
 えーえー、へなちょこヤローと呼んでくださいっ!
 
店内は隅から隅までギューギューで、テーブルを挟んだ連れよりも隣の席の人の方が近いという状態です。
 ブラボーは「田舎風」という名前の玉葱が包んであって、上に目玉焼きとベーコンがのっかったクレープを注文しました。
 しかしこのクレープ、見るからにバターでベタベタ。3分の1も食べると「ウッ」となってしまいます。
 この店で一番安いクレープが、砂糖をまぶしたバタークレープなので、これが基本なのでしょうが、これじゃ、どのクレープもバターの味しかしないでしょう。
 お客は次々入って来、ごはんクレープを食べた後で、デザートにバタークレープを注文しています。さすがは狩猟民族、胃袋違うわ。
 しかしこれ、美味しい・・・? 
  頭だけ出してエサをつつくニワトリの様な状態で大勢がありがたそうに食べている味に異論を唱えるのも勇気が要ることですが、ブラボーは言おう
  みんな本当に美味しいと思ってる?情報に踊らされていない? 次は周りの店にも行ってみなくちゃ。納得いかねぇぇぇ。
 
  ところでホテルで渡された「小さな鍵」は部屋に備え付けられたセーフティーボックスの鍵でした。
 そして請求書にはキッチリ「金庫代 6ユーロ」の文字。
  鍵が欲しかったわけじゃないのにぃぃぃぃぃ。トホホ。

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