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・ブラボーのおやつ日記 25 
観光地でカフェ編

ミラノ名物「どーもー」と「ガレリア」
カフェ・コンパンナ・・・
この写真は、文中とは関係ない
ガレリアの他のカフェ

 「甘い食べ物」に「甘い飲物」を合わせる事がブラボーは嫌いです。
  憎んでいる!と言っても過言ではありません。
  なぜなら、ピッタリ来る相手は沢山と居るのに「よりにもよって」と言う相手と組み合わされて、挙げ句「甘過ぎ〜」とか「しつこ〜い」などという評価を与えられたとしたらっ! 愛するおやつ達が、あんまり不憫だからです。
 しかし今回は特別でした。
  数年前ある本で『甘そうなホイップが山高く盛られたカフェ・コンパンナを未だ頼む勇気がありません』と言う文章を見たときから「いつの日かイタリアに行ったら、ブラボーは勇気を持ってカフェ・コンパンナに挑む!」と決心していたからです。
 そしてケーキメニューへの好奇心も捨てられないので、掟破りの甘い甘いセレクトとなったわけです。しかしブラボーは考えていました。「エスプレッソを追加すりゃいいじゃん」と。しかし・・・。
 初めてミラノに来た観光客らしく、ドゥオモ(大聖堂)の横にある、ガレリアと呼ばれるアーケードでお茶をする事にしました。
 一つのカフェを選んで入ると、ギャルソンが「どーもーいらっしゃーい」と日本語で言い、更にドゥオモを指差しながらもう一度「どーもー」寒いボケかましてきました。そんな事に喜ぶほどブラボーはうぶじゃないので、「はい、上手上手」とかわして席に座りました。
 「よし!カフェ・コンパンナだ!」と心に決め、ケーキのメニューも選びました。ミラノから合流した友人Kは、ジェラートの盛り合わせに決めました。
 先ほどのギャルソンがやって来て「ナマビールふたつ?」としつこくボケて来ましたが、聞かなかったことにして、自分たちの注文を伝えました。
 なのに何と言うことでしょう!ジョッキに入ったビールが運ばれてきたのです!
しかも一つ。眉間にシワを寄せ、毅然とした態度で「ノー!」と言いました。
 しかし一つって所が何とも確信犯的でイヤらしいと思いませんか。「一つくらいなら飲むんちゃうか?」と思っているかのようです。
 かくして、この店で更なる注文をする気を失い、ブラボーは「甘い甘い地獄」に陥ることとなったのです。
 このカフェ・コンパンナ一体何をどうしたい時に頼むものなのでしょう?
コーヒーを飲もうと思っても「口の周りにおヒゲができちゃう」なんてレベルのホイップじゃありません。「ホイップに鼻を突っ込む」レベルです。
 これは「ホイップが食べたい」時に頼むとしか考えられません。
なら「飲物」である必要があって!?
 甘いホイップを掘って掘ってやっと辿り着いたコーヒー液はもともと1センチ程しか無かったと思われ、それがホイップに吸われて5ミリになっていました。
 すするように5ミリを飲むとその5ミリも「甘い」に侵されていました。
しかし、掟破りをしたブラボーだけが悪いってぇの!?
 ブラボーのケーキも友人kのジェラートも、極端に甘かったり酸っぱかったりするだけで、香りが無い。目を閉じて食べると何味なのかが分からないのです。
 「観光客をなめとんのかい、わりゃ」と思わずゴロついてしまいたくなる様な、誠意のないものでした。
 会計を頼むと「絶対ビールの値段入ってる!」と言う請求が来ました。
そんなんだったら飲めば良かった。いや、そう言う問題じゃなくて・・・。
 気を付けよう、観光地のカフェと甘い甘い地獄。
 こうしてブラボーはまた一つ、人を疑うことを知らなかった頃のピュアな心を失っていくのでした。

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