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・ブラボーのおやつ日記 20 
仙台で銘菓編

白松がヨウカン

  言葉の持つ力とは恐ろしいものです。仙台のお土産には『萩の月』を買おうと思っていたんです。
  『萩の月』とは満月のような卵色のカステラ生地の中に優しいカスタードの入った、紅茶にも緑茶にも合う、和洋菓子の王道と言った銘菓です。ご存知の方も多いでしょう。
  しかし仙台に入るやいなや、目に入って仕方がないものがありました。『白松がモナカ』です。「白松モナカ」でも「白松の」でもありません。里見八犬伝タマズサが出てくるときの決まり文句「我こそはタマズサが怨霊〜」「が」です。
  モナカである事よりもそれが「白松」の製品である、と言うことを主張したその名前。
  例えばレストランに行って「当店のオリジナルっ!」とか「シェフのお薦めっ!」とか「自家製のっ!」なんて書かれていたら、思わずその迫力に負けて、そのメニューを頼んでしまいたくなるでしょう。このモナカにはそんな注釈が付いているわけではありません。しかし「白松が」の三文字の中に「選び抜かれた最高級も原料を駆使し・・・」と言うような自己主張が込められているのです。しかも、ここの製品には全て「白松が」が付いています。451のメニューに「ファーレンハイトがNYチョコレートケーキ」「ファーレンハイトが焼きチーズケーキ」「ファーレンハイトがスコーン」と書いてあるような勢いです。
  ブラボーはどの商品からも「我こそは」「我こそは」と言われているような気持ちになって、思わず「白松が」を選んでしまいました。
  負けたわ。
  モナカもヨウカンも味はスタンダードからコーヒー味まで有り、大きさも手のひら大から一口サイズまで、まるで「モミジ饅頭」の様な展開を見せていたりして、お土産にすると結構盛り上がるアイテムだと思います。皆さんもご家族の団らんに伝統の手法が息づく銘菓をいかがですか?

「仙台駄菓子」の数々

そして今回、ブラボーが注目していたのが「仙台駄菓子」です。
  その物自体は、誰でも食べたことがあるであろう「粟」や「大豆」や「水飴」を中心とした懐かしいお菓子なのですが、仙台はその発祥の地と言うことで、当時の製法をずっと守っている店が沢山あるのです。
  甘さの基準は「干し柿」だそうで、甘すぎることの無い優しい味です。その味や形のバリエーションは100以上とも言われています。食べたのはほんの一部と言うことですが、中でもブラボーが気に入ったのは「しおがま」「仙台マカロン」「しおがま」は乾菓子ですが「落雁」よりも柔らかくフワフワと口の中で溶けるのが特徴です。
  このお菓子のポイントはその塩加減と練り込まれたシソ(または海藻)でしょう。これによって、お抹茶よりも玄米茶が飲みたくなるのです。
さすが駄菓子!
 
そして「マカロン」。名前もそのままマカロンだし、フランスにもある洋菓子のマカロンと見た目も食感もそっくりです。
  しかし食べた瞬間、「ピーナッツ」ではなく「落花生」と言う言葉が頭に浮かぶ味なのです。そしてやっぱり紅茶よりも緑茶が飲みたくなるのです。
  あなどり難し「仙台駄菓子」!
 
ところで「駄菓子」と言う呼び方。もともと農民が手に入りやすい雑穀で作っていたので「雑菓子」と呼ばれていたそうですが、江戸時代、庶民は黒砂糖しか使っちゃいけませんと言う差別 が生じて、白砂糖を使う上菓子に対して、「駄」が付けられたんだそうです。 しかし今となっては、一つ一つ手作りのため、すっかり高級菓子となっています。
  仙台駄菓子だけで数千円遣っちゃいました。
 
彼らも胸を張って言っている事でしょうね。「我こそは仙台が駄菓〜子」と。
すっかり「が」の使い方をマスターしてしまったブラボーが仙台旅行なのでした。

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