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・ブラボーのおやつ日記 16 
京都、大福の旅路 前編

『神馬堂』で焼き餅

  20世紀も終わりに近づいた年の瀬、
「豆大福を愛する会」岡山支部長のブラボーは、横浜支部長と会談をしていました。
 そして、かねてから気になっていた事を尋ねてみたのです。
恥ずかしながら、わたくし、有名な
『出町ふたば』
豆餅を食べたことがないのですが横浜支部長はご存知か」と。
 
『ふたば』の豆餅は、本店にはいつも行列、京都展などで地方に来ても10分後には完売、と言う入手困難な伝説の豆大福なのです。
 横浜支部長は直ちに京都支部長と連絡を取り、京都支部長からの報告を伝えてくれました。
 「小さい頃からずっと好き。なんというか豆の塩加減とアンの甘さが本当にマッチしていて、これ以上のものは食べた事が無いってくらい好きかも。有名になっても味が変わらないのが嬉しいところどすぇ。」。
 「どすぇ」はブラボーの脚色ですが、この報告でブラボー「21世紀は必ずや、必ずやふたばの豆餅を食べるぞぉぉぉぉ!」と心に誓ったのでした。

  春まだ浅い京都の旅路はこんな風です。
まず一気に北に上がって上賀茂神社は覗かずに、その近くにある『神馬堂』で焼き餅を頂きます。
  それから賀茂川を下って、出町まで行き
『ふたば』本店で豆餅を買います。
少し歩くと下鴨神社です。
 その敷地内の「糺の森」で買ったばかりの豆餅を頂きましょう。
 それから下鴨神社を見学します。ここは上賀茂神社と並んで世界遺産となっているので観ておきましょう。
  旅に「食い気だけじゃないよ」と言う言い訳が付けられます。
 そして、仕上げ下鴨名物のみたらし団子です。
  まず最初に『神馬堂』を持ってきたのには理由があります。
ここの営業はなんと朝7時から。
  渋いじいちゃんが店先で、一つ一つお餅を焼いていて、売り切れ次第閉店!と言うのです。
この『神馬堂』も、雑誌等で「全国の銘菓」と言った特集があると取り上げられる有名店です。
 
  はやる気持ちを抑えつつ地下鉄とバスを乗り継いで行きましたが、やはりタクシーで乗り付けている観光客もありました。
 「ここで頂きます」と言うと、店の奥から焼きたての焼き餅竹の皮のお皿で出してくれます。持ち帰り用は少し冷めたのを包んでくれました。
 すぐにアツアツを頬ばると餅皮は舌の上でトロリととろけ、中の粒あんがホロホロと優しい甘さで口に広がりました。しかし冷めたのもまた美味。餅皮の弾力が増し、ゆっくり噛むことで餅の焦げ目の香ばしさ粒あんの食感を楽しめます。
どちらも甲乙付けがたい美味しさでした。
 調子をつけて、次はいよいよ『ふたば』です。
便利の良いバスが無かったので、タクシーを使うことにしました。
とは言え、短距離なので乗る前に運転手さんに「出町のふたばに行きたいのですが」と申しましたら「ああ、豆餅のね」と言われました。やはり有名なのですね。
京都ではなのか、『ふたば』ではなのかは、存じませんが、豆大福ではなく豆餅と呼ぶようです。
  さあ遂にタクシーを乗り付けて、念願の出町ふたばに到着です!
その味やいかに!!?
と、言うところで長くなりましたので、後編につ・づ・く!

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